2017.01.05
足関節捻挫 施術例
数ある怪我の中でもよく起こる足首の捻挫。
一度は経験したことがある方も多いかと思います。
足首の捻挫は外くるぶしの「前距腓靭帯」によく起こります。
たかが捻挫と治療やリハビリをせず痛みが引いたら運動を再開する方も多いようですが、このような方の多くは捻挫を繰り返してしまいます。
バスケットをしている小学5年生の男の子の症例です。
試合中、相手チームの足に乗ってしまい足首を挫いてしまい受傷。試合は途中退場し来院されました。体重をかけると痛みが走り、外くるぶしが腫れ、左右触り比べると外くるぶしの辺りは熱くなっています。
2週間後には大事な大会を控えており、チームの大黒柱なので休むわけにはいかないという状況でした。
より早く競技復帰するには、、、
- 1いかに早く炎症をひかせるか
- 2動きの制限を残さず、再捻挫を防ぐか
この2つがポイントになります。
当院では炎症をより早く引かせるために「3DMENS」という微弱電流を受傷後3〜4日患部に流します。そして怪我の具合にもよりますが、なるべく早い段階で超音波とハイボルテージをコンビネーションさせ傷ついた部分への修復力を高め、足の動きが制限されない(瘢痕癒着を防ぐ)ようにコンプレッションリリースやスカティッシュという手技を施します。
これらの手技はより早い競技復帰が望めるだけではありません。痛めた靭帯だけでなく足の様々な関節の動きを改善させることで怪我をする前よりスムーズで怪我のリスクの少ない状態になります。
ですが、それだけでは再捻挫は防ぐことができません。
それらの治療と並行して再捻挫を防ぐためにリハビリも行います。
あまり知られていないのですが、捻挫で痛めるのは靭帯だけではなく
足裏にある”固有受容器”というセンサーも一緒に壊れてしまうのです。
センサーが鈍くなると足裏からの情報を全身にうまく伝えられなくなるため全身の筋肉がうまく反応できず再捻挫の可能性が高くなってしまいます。
それだけではなく色々な所をかばうようになるので膝や腰など他の場所が痛くなってきたりします。
ですから、当院ではバランスボードやバランスディスクなどを使用し固有受容器(センサー)のトレーニングも行います。
治療の結果「シュートが前より入るようになった!」
ここまでの治療(より早く炎症をひかせ、動きの制限を残さず、足裏センサーの機能を高める)を行った結果この男の子は無事2週間後の大会に出ることができました。
ご本人からは「足を気にせず動けたしシュートが前より入るようになった」とのお言葉をいただきました。
大切なのは痛めた靭帯だけでなく足裏センサーの働きを取り戻し、生活スタイルや競技にあわせた運動療法で再捻挫を防ぐリハビリまで行うことです。
場合によってはそのリハビリをすることで自分の持っている本来の力を発揮でき怪我をする前よりパフォーマンスが上がることもあります。
それだけ足というのは二足歩行の私たちにとってものすごく大事な場所なのです。
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