2017.01.23
腰部脊柱管狭窄症 施術例(74歳・女性)
脊柱管と呼ばれる背骨の中の神経を通している空間が狭くなることで、神経を刺激し、腰や脚に痛みやしびれを出す疾患です。
先天的に脊柱管が狭い方もいらっしゃいますが、加齢による椎間板の変性と腰椎の変形、黄色靭帯の肥厚などが原因となるため60代を過ぎた方たちに多く見られますが、体幹の弱さから椎間板への負担がかかり、腰椎の変形を起こすケースもあり、最近では40代から50代の方にも現れるようになってきています。
症状は腰の痛みや重だるさ、脚の痛み、しびれなどですが、特徴的な症状として間欠性跛行という20〜30分歩いていると痛みを感じ、座って休むと症状が治まりますが、また歩いていると痛くなるといった状態を引き起こすことがあります。
昔から腰痛はあったが、最近脚も痛くなってきた。という74歳、女性の場合。
以前から腰痛があったとおっしゃっている女性の方ですが、3年前にパートのお勤めを辞められ、今は一日中お家の中にいることが多く、たまの外出で長時間歩くとお尻や脚への痛みを感じる、との事でした。
可動域検査、徒手検査を行ったところ腰の動きは、前屈の方が楽で、腰を反らせた時に足の趾の力が弱くなることがわかりました。
これは腰を反らせた時の方が神経にストレスをかけやすくなるということを意味する狭窄症の特徴的な検査結果といえます。
深層筋膜リリースを行いました。痛みを出している部分にはハイボルトと超音波のコンビネーションで痛みを取り、コンプレッションリリースにより筋肉の緊張を取り除きました。
しかし、変形が起こってしまっている部分を改善することはできません。
大切なことは症状がこれよりひどくならない様にする事です。こちらの女性の場合、3年前にお勤めを辞め活動量が落ちたことにより筋肉が減少し腰部への負担が強くなったため症状が現れるようになりました。つまり、運動をし、ある程度筋活動がある状態を維持しなくてはなりません。
「自分の身体を治せるのは自分の力」ということが大切
そのベースとしてPNF施術を行い、より体幹を効かせた患部に負担をかけないような体づくりをする事が大切になります。
一週間ほどで強い痛みは引いてきましたが、運動も兼ねて週に4回治療に来ていただきそのうち1回はPNF施術を加えています。
3ヶ月経たずにほとんど症状は現れないような状態になりました。
加えて、自宅で行える体操やストレッチをご指導させていただきましたが、このような症例で大切なことは筋の活動量を維持することです。こちらの女性はご自身で週に一度、地元の体操教室に通っていただき、今でも運動に努めていただいています。これは、こちらから無理に通ってくださいといったわけではありません。症状の説明の中で、ご自身で体力を維持することの重要性がわかっていただけたからこその行動だと思っています。
自分の身体を治せるのは自分の力。ということが大切なんですね。
中央林間駅×接骨・整骨部門
〒242-0007
神奈川県大和市中央林間3-12-15
丸勝ビル1階
平日
9:00~12:00
16:00~19:30(火曜除く)
土曜
9:00~12:00
休診日
水、日・祝
TEL:046-272-8797
※完全予約制。お電話ください。
※駐車場2台あります。