2017.09.09
自律神経障害(自律神経失調症)でお悩みの方へ(1)
自律神経障害、自律神経失調症という病名、最近耳にする機会が増えていると思います。
ではどのような病気なのでしょうか。
まずは、解り易く説明させて頂きます。
人間の神経は大きく2つに分けられます。
1 脊髄神経 2 自律神経 この2つです。
1つ目の脊髄神経は、足を上げる、腕を上げるなど、自分の意志で動かせることが出来る神経です。
2つ目の自律神経は、自分の意志でコントロールする事が出来ない神経。
心臓や胃腸の働きなどを調整する神経です、自分の意志で心臓を止めたり、胃腸をたくさん動かしたりとか出来ないですよね。
心臓も胃腸も自分で意識しなくてもきちんと動いてくれています。
このように血液、呼吸、代謝、体温調節を24時間休みなくコントロールしているのが自律神経なのです。
自律神経の働きが安定していれば、身体の隅々の細胞に質の良い血液がいきわたり、臓器も十分に働き疲労も回復しやすく、顔色、肌つやも良くなり、おのずと心も安定してきます。
これがいわゆる”健康”な状態です。
それではもう少し自律神経について詳しく説明させて頂きます。
自律神経は交感神経と副交感神経にわけられます。
交感神経は、日中頑張って働いている時に優位になります。
交感神経が優位になると 血管が収縮➡血圧上昇➡心拍数上昇➡筋肉が緊張 身体はこのような攻撃状態になります。逆に腸の働きは抑制されます。
夜、休む時は副交感神経が優位になります。
副交感神経が優位になると 血管拡張➡血圧低下➡心拍数下降➡筋肉は緩みます 身体はお休み状態になるのです。
この時、腸の働きは活発化します。ですから夜、寝ている時に腸が消化活動を行い、健康であれば朝、便が出るのです。
ではこの自律神経が乱れると身体にどのような症状がでるのでしょうか・・・
特に原因が思い当たらない様々な症状です。
1慢性的な疲労
2だるさ、目眩
3片頭痛
4不眠、便秘、下痢
5耳鳴り
6手足のしびれ、口やのどの不快感
7頻尿、残尿感
精神的な症状としては・・・
1イライラ、不安感、落ち込み
2やる気が出ない、憂鬱になる、
3感情の起伏が激しい、あせりを感じる
など症状は様々あります。
交感神経が働き過ぎると、血圧が上がり、血液は酸性化し活性酸素が発生し血液がドロドロになり色々な病気の原因になります。
筋肉も緊張しますので、肩こり、腰痛の原因にもなります。
腸も働かないので便秘にのなりますし、夜もしっかり眠れなくなってしまいます。
逆に副交感神経が働き過ぎると落ち込み、やる気が出ない、憂鬱になるなどの症状が出てきます。
以上のことからお解りだと思いますが、自律神経の乱れは身体の不調の1番の原因です。
では自律神経が乱れる原因は何かといいますと・・・
1 過度なストレス
2 不規則な生活
3 運動不足
4 睡眠不足
5 食生活の乱れ
6 喫煙・深酒
などが挙げられます。
現代社会24時間外が明るかったり、休みなく働いたり、ストレスが多くなったり、食生活が乱れたりと
自律神経が乱れやすくなっています、
では乱れた自律神経を整えて、もう1度健康な身体を取り戻すためにはどうすればいいのでしょうか・・・
この後のお話しはブログ「自律神経障害でお悩みの方へ(2)」をお読みください!